2014年4月13日日曜日

バングラデシュ:工場倒壊、衣料労働者1200余人の犠牲から1年 グローバル搾取の実態を考える おおさか社会フォーラム2012・フォローアップ企画

※時間のご案内で、午後1ー4時となっていましたが、 2時から4時の間違いです。
 お詫びとともに訂正させていただきます。
 よろしくお願いいたします。
バングラデシュ:工場倒壊、衣料労働者1200余人の犠牲から1年
グローバル搾取の実態を考える

おおさか社会フォーラム2012・フォローアップ企画


日時 4月27日(日) 午後2-4時
場所 山西福祉記念会館(YWCA)3階小会議室(部屋番号は当日会場にてご確認ください)
(大阪駅から徒歩10-15分、http://www.yamanishi-fk.jp/access/index.html)

プログラム
■ドキュメンタリー・ビデオ上映
■お話  小吹岳志さん(フェアトレード・サマサマ、オイコクレジット・ジャパン)
■自由討論 ⇒午後4時ごろから、大阪駅周辺での宣伝活動を予定しています。 

主催 おおさか社会フォーラム実行委員会
http://osaka.socialforum.jp/

ナズマ・アクテルさん(統一衣料労働者連盟委員長)からのメッセージ
2014年4月12日付

兄弟姉妹の皆さん

統一衣料労働者連盟 (SGSF)から連帯の挨拶を送ります。

SGSFは2003年以来、既製服(RMG)産業において、この部門で働く労働者の意識を高め、権利と責任についての知識を増進するために活動しています。ラナ・プラザの出来事の後、労働者たちは怖がっており、自分たちの生命について不安を感じています。被害者たちはまだ十分な補償を受け取っていません。私たちは日本の多くの企業がバングラデシュから製品を輸入していることを知っています。それらの企業がラナ・プラザ・トラスト基金に正当な補償金を支払い、工場倒壊の被害者たちが適切な補償を受けられるようにすることが重要です。
バングラデシュでは労働法に関連していまだに多くの問題があります。労働組合が自由に活動でき、弾圧や不当解雇を受けないように、日本政府が働きかけることも重要です。 

SGSFはラナ・プラザの負傷した労働者たちを支援する活動を続け、健康診断、治療、継続的な療法やモニタリングを提供しています。SGSFはまた、政府やブランド、バイヤー、販売店に対して、適切な補償を行うよう働きかけています。

私たちは統一した行動を必要としており、すべての人々が団結することを必要としています。もう一つの世界が可能であることを望んでいます。
日本は友好的な国として、常に私たちと共にあります。私たちは日本の人々が、バングラデシュの衣料産業で働く労働者の意識を高め、知識を増進するための活動を支援してくださることを心から期待しています。

連帯を!

 昨年4月24日朝、ダッカ近郊のサバール(シャバール)で、8階建ての商業ビル、ラナ・プラザが倒壊し、このビルに入居していた3つの衣料工場の労働者3000人が生き埋めになりました。そのうち1192人の遺体が発見され、いまだに百数十人が行方不明となっています。

このビルは4階建てのビルを違法に増築しており、前日に壁に亀裂が発見されたため使用中止命令が出され、銀行や店舗は休業していたにもかかわらず、工場経営者たちは、怖がっている労働者たちを脅して、無理やり就労させました。ビルが倒壊したのはその数十分後でした。

この事故は、バングラデシュから安い衣料品を輸入している各国の消費者や企業に大きな衝撃を与えました。労働組合や市民団体を中心に、企業や経営団体への働きかけが続けられ、国際的ブランドや小売企業が費用を拠出する工場安全協定や、被害者・犠牲者家族への補償基金の設立、バングラデシュ政府による最低賃金の引き上げ、労働組合の活動の自由化に向けた動きなど、変化が始まっています。

「・・・今では消費者は供給チェーンの問題にこれまでよりも大きな関心を持つようになり、キャンペーン団体は中心的な役割を果たしており、ソーシャル・メディアはこの問題にこれまでなかったほどスポットライトを当てている」(「バングラデシュの工場倒壊以降の10の変化」、英国『ガーディアン』紙4月2日付)

グローバリゼーションの中での格差拡大、労働者の権利の破壊の最底辺として位置づけられてきたバングラデシュの衣料産業で変化が始まり、「先進国」でも反省と変化の大きな動きが始まっています。

1911年の米国におけるトライアングル社(衣料工場)の火災では146人の労働者が犠牲になり(その多くは移住労働者)、その後の同国における労働条件改善と組合運動の強化の大きな転機となりました。1970年の韓国・ソウルの平和市場でのチョンテイルさん(衣料労働者)の焼身の訴えは、その後の同国における民主的労働運動の発展のきっかけとなりました。今、バングラデシュの衣料産業において始まっている変化は、安い労働力を求めて、労働者の安全や権利を犠牲にして、底辺への競争に邁進してきた新自由主義的グローバル化の流れを変える大きな契機になるかも知れません。そうなるかどうかは、私たち一人一人の関心と連帯にかかっています。

私たちは、2012年9月に開催したおおさか社会フォーラムに、バングラデシュの衣料産業の労働組合のリーダーを迎え、交流したことをきっかけとして、バングラデシュの労働者の人権と労働者の権利のために闘っている人たちとの継続的な連帯を模索してきました。

ラナ・プラザ倒壊の1周年にあたる4月24日に向けて、世界的にアクション・デーが呼びかけられており、日本でもそれに呼応するため、下記の集会と行動を計画しました。ぜひご参加ください。

日時 4月27日(日) 午後2-4時
場所 山西福祉記念会館(YWCA)3階小会議室(部屋番号は当日会場にてご確認ください)
(大阪駅から徒歩10-15分、http://www.yamanishi-fk.jp/access/index.html)

プログラム
■ドキュメンタリー・ビデオ上映
■お話
小吹岳志さん(フェアトレード・サマサマ、オイコクレジット・ジャパン)
■自由討論
⇒午後3時ごろから、大阪駅周辺での宣伝活動を予定しています。 

主催 おおさか社会フォーラム実行委員会
http://osaka.socialforum.jp/